「わあ!さだはるもれんちゃんも背、おっきくなったのね!」
は小さいままだな」
「きゃ!これでもおっきくなったのよ!」
「うーん、どうかな。体重は、平均より軽そうだが」
「きゃーさだはる変態!?えー超やばい!それ変態的ぃ?」
「なんだそれは。うちの丸井の真似か?」
「べ!ばれた!」




「不二せんぱい、あれって」
「見ちゃだめだよ越前、妊娠するよ」
「は、はあ?」



「柳生せんぱーい、あれなんっすか?」
「知りません。ちょっと柳君がセクハラ気味のようですが」
「げ、それってやばいですよ!」
「まあいいです、それより早く幸村のところに行かななくては」





ねえ、知ってる?
あたし、三人が離れ離れになったときに、
ずっと思ってたの!
「かみさま!おねがい!」って。


「あのね!、今ね!」
「お前は、氷帝のマネージャーやってるんだよ、と言う」
「レギュラーマネ、というところか?」
「え、知ってるの!?サーチ済み?」
「ああ、調べてみたらお前だった、という感じだ」
「俺も」


ねえ、君たちは、いつもあたしより前を行くの。
全国への切符を、掴めなかったあたしたちは、
君たちの勇姿を、遠い場所から眺めるだけ。


「ぜんこく!がんばってね!さだはる!れんじ!」
「ああ、も、な」
「氷帝とて、引退はまだだろう?マネ、がんばれよ」
「ちょっと!蓮ちゃん!頭なでないでよ!」
「ああ、悪い。ちょうどいいところに、頭あって」


泣かないって決めた、一生懸命がんばった彼らの背中を見たから。
だから、あたしは応援するんだ。


「またね!」
「ああ、また、な!」







そう言って手を振り返した彼らを、最後まで応援するんだ。




違えた道がいつかまた、交わることを祈って。







かみさまありがとう。
私と二人を、また出会わせてくれて。



画像拝借はSky Ruinsさまより